フラワーアレンジメントの世界の魅力は、何時からでも勉強が始められて、何時からでも仕事ができるというところが一番の魅力だと、私は思っています。
早い人は、高校生の時からフラワーアレンジメントの勉強を始めたという人もいれば、私のように、育児が一段落したので好きな花の勉強をしてみようと言う方もいたり、いろんな方々いるのが特徴である業界だと感じています。
しかし、高校生の時から、フラワーアレンジメントの勉強をしたり、デザインの勉強をしてきた方と主婦になってからフラワーアレンジメントの勉強を始めたという方とでは、よほど、天才に近い人以外は、同じ仕事ができるはずがないのです。
それでも、一旦、フラワーアレンジメントの世界に踏み込んで、資格まで取得してしまうとなんでもできてしまう気になってしまうのが不思議です。
私もそんな時があり、もがき続けた日々があるので、今、まさにそんなジレンマに悩んでいる方へ何か考えるきっかけになれればと思い、記事にしてみます。
フラワーアレンジメントの教室運営に実は資格なんか必要ない
日本でフラワーアレンジメントを教えようと思ったら、実は、資格など必要がないってご存知でしたか?「なんか、フラワーアレンジメントの教室ってやってみたいけれどまずは、資格かな?」と思っている方がいらっしゃったら、これも、大きな勘違いです。
私と同じようにフラワーアレンジメントの教室を運営している方で、資格が何もないという方は、多くいらっしゃいます。どのような方々がそういうことができるのかってことになりますが、それは、若い時から勉強して、花屋や結婚式場などでお仕事をしてきた経験を財産にして教えている方々です。そのほかでは、海外で花の勉強をして帰国してからフラワーアレンジメントの教室を始めたという方もいらっしゃいます。
花屋で働いていた時などに何かの大会で賞などを取得すると、それが宣伝効果にもなり、生徒さんを集めることができます。そういう方からフラワーアレンジメントを教えていただけば、恐らく、何かの大会で賞を取得するところまでを目標に勉強することが可能になります。
フラワーアレンジメントの教室って同じようで実は少しづつ違う
一方、私のように主婦になってから、フラワーアレンジメントの勉強を始めた場合、花の仕事は、それほど経験がないわけですから、勉強したことしか教えられないことになります。
私は、資格を取得してからは、大きな勘違いをしてしまって、なんでも教えられると思っていたんです。しかし、実際、教室を始めてみると、教えられることって、とっても少ない自分に気がつきました。
話す内容もテキストで勉強したことしか話せないわけですし、なんと、応用の利かないインストラクターなんだろうと自分が嫌いになったこともありました。このままで良いのかな?と自分に問いかけながら、教室を続けていました。
でも、ある時、生徒さんから言葉をいただいたんです。「いつも、楽しいレッスンありがとうございます。これからもよろしくお願いします」
この言葉をいただいて、びっくり、です。私は、自分のレッスンで楽しいと思ってくれている方がいるんだということを知りました。
後々になって、何人かの生徒さんに、私の教室の良いところを聞いてみました。
- 元気がでる。
- 自信が持てる。
- 居心地が良い。
- 楽しい。
こんな言葉が返ってきました。この言葉をいただいて、自分にできることってそういうことなんだな~と考え直すきっかけになりました。
最初の頃は、周りのフラワーアレンジメントのスゴイ先生たちと比較して、自分もあーなりたい!こうでなくちゃ!みたいな形を決めていたんですが、私には、私にしかできないことがあることに気が付きました。
そう考えると、視野も広がり、周りを良く観察してみると、案外、自分にしかできない教え方をして、特徴を出している先生は、たくさんいらっしゃるんだな~ということに気付きました。
その自分にしかできないものを見つけるというのも難しいのかもしれませんが、例えば、風水が好きな先生は、風水とフラワーアレンジメントを合わせてみたり、本当にご近所さんのお付き合いのように家庭的な教室を運営されている方もいらっしゃいます。レッスンの後は、お菓子とか持ち寄ってお茶会をしたりね。
心理学に興味ある先生は、心理学とフラワーアレンジメントを合わせて教えていらっしゃる先生もいます。フラワーアレンジメントの教室を長く続けていると、どこかでこのままで良いのかな?と自分に問いかける時期がやってくると思います。
そんな時、他の教室と違った個性が出せる何かを持っている先生は、きっと、長く続けていかれると思います。もし、何が自分の強みなのかわからない場合は、生徒さんに聞いてみるのも一つの方法ではないでしょうか?
どんなことを言われるのか、最初は、ドキドキですが、自分を知るという点では、とても勉強になります。自分で気が付かなくても、生徒さんは、先生をとっても良くみているものなんです。生徒さんは、生徒さんでお金を払って習いに来ているわけですから、無駄のないように、結構チェックしているものなんですよね。
自分のムリのない範囲内でより良い教室の運営を目指すためという理由で聞いてみると、生徒さんは、嘘がなく真剣に答えてくれるはずです。
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