フラワーアレンジメントの教室にとって夏は敵!できる対策は何?

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フラワーアレンジメントの教室運営

 

梅雨が明けると一気に暑くなりましたね~。私たち人間が暑く感じている一方で、実は、何もしゃべらない花たちも暑いと感じているんですよね。暑くなると花持ちは確実に悪くなります。生徒さんの夏の出席率、悪くなっちゃいますよね。

 

やはり、「花の持ちが悪いし~」という理由でお休みする方が多くなると思います。夏のレッスン対策どんなことができるでしょう。少し、まとめてみました。参考になる部分があるとうれしいです。

 

フラワーアレンジメントの教室で開始前の準備で大事なこととは

 

生徒さんが制作したフラワーアレンジメントが少しでも長く家で楽しんでもらえるために、先生として何ができるか改めて考えてみました。フラワーアレンジメントのレッスンを始める前のお花の準備は、先生によってそれぞれ違ってくると思いますが、生徒さんの手に渡る前にお花を元気にしておくことは、先生の仕事として大事なことだと思います。

 

お花の持ちをできるだけ長く維持するために一番大切なことは、水揚げです。お花は本来、根から水を吸い上げ、葉の蒸散作用によって水を取り込んでいます。それを茎の途中から切ってしまって、切り花になってしまった状態では、お花は、カットされた切り口から水を吸い上げなければならなくなり、本来の根から水を吸い上げる力よりも弱くなってしまいます。

 

そのため、お花が水を吸い上げやすくするために、できる作業がいくつかあるのでそれを行いつつ、生徒さんにも家で、できる作業をいくつか教えてあげることで、お花の持ちは変わってきます。

 

フラワーアレンジメントのレッスン前の準備に時間をかけられる方は、花の水揚げを丁寧に行うだけでお花の持ちは違ってきます。

 

水揚げの方法

お花の水揚げは、花屋さんでも重要な作業としている部分です。お花の種類によって水揚げの方法を変えて丁寧に行うことで、そのあとの花の持ちが全然違ってきます。以下、水揚げの方法をいくつかお伝えします。

 

水切り

一番、良く知られている水揚げの方法です。深いバケツに水を多めに入れます。水揚げをする切り花を新聞紙などに包んで、多めに水を入れたバケツの中で清潔なハサミで切り口から2~3センチ上の部分を斜めにカットします。アネモネ、ダリア、ラナンキュラスなどに適した方法です。

 

湯上げ

切り花を新聞紙などに包みます。熱湯を使うので、熱湯が花びらに触れないように、しっかり花を隠すように包みます。60度~100度の熱湯を準備して花の切り口から1センチほど上の部分をカットして、素早く切り口を湯の中に入れます。

茎の太さなどで熱湯に入れておく時間は異なりますが、およそ20秒~40秒ほど浸けた後で水に浸けます。キク、ストックなどに適した方法です。

 

焼く

水を多めに入れた深いバケツを用意しておきます。切り花を湿らせた新聞紙などで包み、切り口から1センチ程のところでカットした後に、さらにカットしたところから1センチ上の部分まで炭化するまで焼きます。その後、すぐに用意しておいたバケツに入れ、水に浸します。水が上がってきたら炭状になった部分をカットします。

この方法は、茎が硬いものに適した方法です。ポインセチア、クチナシ、バラなどに使われます。

 

割り入れ

簡単にハサミなどで切ることが難しい植物に適した水揚げの方法です。十字型に茎を縦に割る方法で、吸水できる導管の表面積を増加させることで水揚げの状態を良好にするものです。主に枝ものを水揚げするときに適しています。

この方法は、ツツジ、桜、ツバキなどに用いられます。

 

手折り

ハサミやナイフなどの道具を使わずに、切り口から2~3センチほどの部分を手で折る方法です。水切りの場合と同様に水中で行うと効果的な方法です。あまり、茎が柔らかくなく、ポキッと綺麗に折れるお花に適しています。

この方法は、トルコキキョウ、スプレーマム、リンドウなどに使われることが多いです。

 

時間がある時は、これらの水揚げができれば、お花は元気なまま、生徒さんに渡すことができます。しかし、なかなかレッスン前の準備にそれほど時間をかけられないという方は、深いバケツに多めに水を入れ、お花の切り口を2~3センチほどカットして、すぐに水に浸すだけで、多くのお花は元気になります。

 

夏は、花も暑いと感じているはずなので、少し、時間をかけて水揚げなどしてあげた方が、お花も応えてくれると思います。

 

フラワーアレンジメントのレッスンで使う切り花の一番の敵は?

 

フラワーアレンジメントに使うお花と言えば、当然、切り花が多いと思いますが、お花の持ちが悪くなる原因の一つに水揚げの悪さが挙げられると思います。だから、丁寧な水揚げの作業が必要になるわけですが、そもそも、では、なぜ、花は、水を吸ってくれなくなるのか?ということですよね。

 

科学的な根拠として言われていることは、バクテリアなどの細菌の繁殖、気泡、障害などです。そのため、水揚げ作業では、これらの原因を抑えるような処置をしてあげれば、水揚げが良好になるわけです。

 

その中でも、一番お花の水揚げを悪化させてしまうのは、バクテリアなどの細菌の繁殖です。ですから、水揚げを行おうとして使うハサミなどが前回使用したままの状態で放置され、お手入れもされてなければ、そこから細菌は、繁殖してしまうことになります。

 

お花を入れる、バケツ、カットするハサミなどの道具類は、特に清潔にしておくことがお花にとっては、うれしい環境なのです。当たり前のことですが、忙しさに追われてついつい、道具のお手入れまで行き届かにという方は、その日の仕事が終わった後に、綺麗にお手入れするすることを習慣にすることをおすすめします。

 

 

フラワーアレンジメントを長く楽しむために生徒さんに伝えること

 

暑い夏は、冬に比べたら確実にお花の持ちは悪くなります。それでも、お金を払って来ていただいている生徒さんに少しでも長くお花を楽しんでいただけるために、何を伝えたらよいのでしょう。

 

フラワーアレンジメントの場合、吸水スポンジを使うことが多いと思いますが、生徒さんは、「吸水スポンジが濡れていれば大丈夫・・・」と思っている方が多いです。

 

冬でしたら、吸水スポンジが湿っていれば大丈夫な場合が多いですが、夏は、すぐに蒸発してしまうので、吸水スポンジよりも花器に水を貯める状態で水やりをする様に伝えるとお花も喜びます。

 

 

また、水やりをする時に、鮮度保持液や切り花延命剤などを混ぜることでお花の持ちが変わることをお伝えすることがおすすめです。夏の始まりなどに出席した生徒さんに小袋の鮮度保持液をプレゼントして使い方の説明などをしてしまうというのも一つの方法です。

 

生徒さんの中には、花瓶でお花を飾る時は使うけれど、吸水スポンジにも使って良いことを知らない方が多いです。これも、レッスン内容を含まらせる一つの方法だし、暑い夏に生徒さんの出席率を上げる一つの方法になります。

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