私は、フラワーアレンジメントの先生として教室を長く続ける中で、当然、生徒さんは、「先生」と呼んでくれていますが、未だに「先生」と呼ばれることに抵抗を感じているほど気が小さい性格です。
人前で話すことも苦手な私ですが、何故かフラワーアレンジメントの先生だけは、長く継続できてしまったんです。自分でも何故かな?と思うのですが、その辺りをまさに、フラワーアレンジメントの先生を続けようかどうしようか迷っている方の参考になればと思ってまとめてみることにしました。
フラワーアレンジメントの教室の先生のイメージとは
私は、フラワーアレンジメントの教室を、とってもとってもやりたくてやることになったということではないです。しかし、花はとても好きだったので、花のある生活を続けたいと思い、日々送っているうちに形として、教室をやることになったという感じです。
しかし、フラワーアレンジメントの教室を始める方々の中には、先生への憧れ、花の仕事への憧れ、教室運営という起業家っぽいところへの憧れなどから始めてみようかなと言う方もいらっしゃると思います。
また、最近では、気軽に情報発信できる時代になったので、フラワーアレンジメントの先生などのブログやインスタなどを見て、少し華やかなイメージを持ち憧れる方も多いかもしれません。
でも、実際、それほど華やかな仕事ではないんですよね。まず、お手入れをしなければ手荒れは、スゴイです。花には、水が必要なのでバケツに水を入れて、水揚げの作業が大変です。問題なく仕事をこなすためには、先生としての荷物も多くて、移動が大変です。
どちらかと言うと、体を使うことが多い仕事なので、年を重ねるごとに疲労は蓄積されます。少し考えただけでも、良い点が浮かぶより、大変な部分の方が先に浮かんでしまうような仕事です。
しかし、フラワーアレンジメントの先生の仕事に憧れている方が、その大変な部分を知らないまま教室をやることになってしまうと憧れとのギャップを埋めることができずに継続できなくなってしまうのではないかと思います。
フラワーアレンジメントの教室継続の秘訣とは
振り返ってみても私は、フラワーアレンジメントの先生という仕事を辞めたいと思ったことが全くないんですよね。最近では、年が年だけに、腰痛が出ることが多くて(笑)、腰が痛いから辞めようかな・・・と冗談で考えることはありますが、辞められないのがわかっているので、辞めようとは思いません。
それだけ、花が好きなんです。恐らく、生徒さんが最後一人になっても教室は、続けると思います。私がフラワーアレンジメントの教室をずっと続けてこられたのは、以下のような理由からです。
- いつも私のそばに居続けてくれる花のおかげ
- 家族の協力のおかげ
- 資格取得まで導いてくださった方々のおかげ
- 教室開催に至るまで協力してくださった方々のおかげ
ここまでで、「なんだ~協力者がいっぱいいるんだ~」って思うかもしれませんが、それほど協力者は、多くはいません。今までに多くの方々のおかげで続けてこられたのは、確かなことですし、私に、たくさんの花の知識をくださった方々がいるのも事実です。
私は、それを無駄にしたり、粗末にしたりしたくない気持ちだけで続けてきました。・・・・で、「それだけでは、続けられないこともある」と思うかもしれませんが、「辞める」という選択を取らないと決めれば、前に進むしかないのではないかと思います。
自分の周りに居てくれる方々、ものたちに感謝しながらそれを無駄にしないような日々を送ることに心掛ければ、自然と何か形になって続いていくと思うんですよね。
最初から「教える」ということにこだわらず、花を使ってできることから始めても良い様に思います。私は、初めての方には激しく人見知りをします。また、知らない人と話すのも苦手です。ただ、「花が好き」と言う気持ちだけで様々な行動ができてしまったかもしれません。
私が最初に自分にできることは何か?と考えた時、それは、「フラワーアレンジメントを作る」ということしかなかったので、フラワーアレンジメントを作って、営業に行ったこともありましたよ。行く場所は、かわいい雑貨屋さん、美容院、喫茶店、老人ホーム、幼稚園などです。
そういう場所には、花関係の仕事の提案が喜ばれる場合があります。ディスプレイに花は必要ですし、雑貨屋などは、ラッピングするときに可愛らしい花のアレンジを添えたりする提案をすると喜ばれたりします。そんな時に使うのは、アーティフィシャルフラワーとかプリザーブドフラワーが良いかもしれないですけどね。
老人ホームでは、フラワーアレンジメントは、手を使ったり考えたりするので、リハビリになったり、認知症予防にも効果的だという話をしながら、フラワーアレンジメントのレッスンは、どうでしょう?と提案してみた時もありました。
フラワーアレンジメントの教室継続には鈍感さが重要
最初は、誰でも何かを始めようと思ったら、ゼロからなんだと思います。私も生徒さんゼロ人から始めて、2人増え、5人増え、7人増えてという感じで、少しづつ増やしていきました。
その増やし方の方法は、いろいろありますが、どの方法も簡単ではないと思います。簡単ではないから、苦労して集めてきた生徒さんを本当に大事にしようと思えます。
生徒さんが集まるまで、私もいろいろ行動していたんだな~と思ってしまいますが、そんな時も、辛いとか辞めたいとか、こんなことしてどうなるんだろうなどと考えたことはありませんでした。
結局、辛いとか大変、辞めたいということに鈍感だったんだと思います。それほど、「花が好き」という気持ちが勝っていたんだと思います。また、自分の中に、フラワーアレンジメントの先生は華やかな仕事というイメージも持っていなかったので、それも幸いしていると思います。
フラワーアレンジメントの教室運営を辞めてしまった先生たちの共通点
私は、フラワーアレンジメントの教室を長く続けている中で、フラワーアレンジメントの教室を辞めてしまう先生たちを何人か見てきました。
私は、人の人生について何かあれこれ観照しようとは、全く思っていないですし、それぞれの生き方や事情があるので、何か選択しなければならない時もあるだろうと思っています。
そういうことを思いながら、教室運営を断念して辞めていった先生たちの多くは、それほど花が好きではなかったという点は、共通しているように思います。そして、花より大事にするもの、大事なことがあったから辞めるという形になったのでしょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。もし、あなたが、教室運営で悩まれているのであれば、一番大事にしているものは何かを考え直し、周りに感謝しながら、それを大事にする生活を続けていくことが、自分の為になることであり、未来につながっていくことだと思います。
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