フラワーアレンジメントの教室で切り花延命剤の説明をするって大切だと思う

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フラワーアレンジメントの教室運営

フラワーアレンジメントの教室にお越しになる生徒さんは、本当にお花が好きな方が多いです。お花を長持ちさせる方法などは、積極的に聞いてきます。そのため、「え?」という質問をされるときもあります。

 

例えば、「吸水スポンジにハイターとかってかけちゃって大丈夫ですか?」など。ハ、ハイターとかかけたくなっちゃうんだ~と、私は、逆に思ってしまいます。そんなにお花が好きだったらやはり、なぜ、ハイターなのか?ってところから説明してあげた方が良いのではと思います。

 

しかし、今は、切り花延命剤という便利なものもあるので、そちらの方がきれいにお花を咲かせてくれることを説明します。切り花延命剤は、家にあるもので代用できる場合もあるので、そこまで説明してあげたら、生徒さんは、とっても喜びます。

 

ここまで、お読みいただき、「なるほど~」と思った方は、以下、どうぞ参考にしていただけると嬉しいです。

 

フラワーアレンジメントで扱う切り花としての人生

 

 

根から切り離された切り花にとって一番の敵と言うか、状態を悪くさせてしまう原因の一つにエチレンガスがあります。このエチレンガスは、空気中に存在しているもののほかに、花が自ら放出する植物ホルモンの一つです。

 

すべての切り花がエチレンガスに弱いわけではないのですが、エチレンガスによってお花の状態が悪くなってしまう花は、多いです。特に、エチレンガスに弱い代表的な花としてあげられるのが、カーネーションです。

 

しかし、私たち消費者の手元に届く最近のカーネーションは、弱いというイメージがないと思いませんか?どちらかと言うと、切り花になったカーネーションのイメージは、花持ちが良く、生命力が強いという感じだと思います。

 

これは、品種改良されたこともありますが、生産者が収穫してすぐに品質保持剤などで処理を行っているからです。花の種類によって、品質保持剤の成分は、異なるといわれていますが、エチレンガスの影響を受けやすい花は、全て品質保持剤で処理されているはずです。

 

切り花にとってエチレンガスの次に敵となるのが、バクテリアです。生産者から市場の手に渡った段階で、バクテリアの発生を抑えるための処理として、再び品質保持剤が使われます。この時の品質保持剤は、バクテリアを抑える抗菌剤の他に植物の生長を促すための糖分も含まれているといわれています。

 

根から切り離されてしまった切り花は、光合成ができないため、栄養源が限られてしまいます。特に、蕾が開花するときは、多量の糖分が必要だと言われます。そのため、市場や花屋で多量の糖分を添加してしまうと早咲きになり、商品価値がなくなってしまうため、蕾の開花をコントロールするために、少量の糖分が添加されています。

 

これらの処理が行われてやっと私たちの手に届きます。私たちの手に届いてもバクテリアの発生の問題は、続きます。このバクテリアの発生を抑えるために、一般的に言われていることが、抗菌作用のあるハイターなどを水の中に少量入れると花持ちが良いうことです。

 

フラワーアレンジメントで扱う切り花は切り花延命剤で開花させてお別れしたい

 

フラワーアレンジメントで扱う切り花ってどのようにして私たちの手元に届くのかをお伝えしました。上記でも説明しましたが、切り花の状態が悪くなってしまう原因をまとめると以下の3つです。

  • エチレンガスの影響
  • バクテリアの影響
  • 糖分不足の影響

そのうち、エチレンガス作用の抑制は、生産者側で処理されますので私たち消費者側で心配することはないです。その他の、バクテリア発生の問題と糖分不足の問題は、花の開花を最後まで楽しむためには、大きな問題として残ります。

 

しかし、フラワーアレンジメントを勉強するために出席される生徒さんは、バクテリアの発生のについては、気を遣う部分がありますが、花の開花に糖分が必要だと知っている生徒さんは、少ないです。

 

そのため、「吸水スポンジにハイターとか、かけちゃって大丈夫ですか?」という質問が出てくるのだと思います。バクテリアは、主に水の中で発生しやすいもので、吸水スポンジには、あまり発生しないものです。それよりも今、蕾の状態になっている花が開花し、綺麗に楽しむためには、糖分が必要だということをお伝えします。

 

だからと言って、吸水スポンジに砂糖をかけてもお花が水分と一緒に糖分を吸い上げてくれなければ、効果は得られないわけです。そこで、必要な糖分とともに、水の吸収を促進させる薬剤が一緒になっている「切り花延命剤」や「品質保持剤」を使用した方がお花の為になることをお伝えします。

 

切り花延命剤って家にあるもので代用が可能

 

切り花延命剤は、ホームセンターやスーパーで売られているものですが、実は、家にあるもので作れてしまいます。

 

必要な材料

  • 水   150cc
  • 柑橘系炭酸飲料 (スプライト、セブンアップなど) 50cc
  • 漂白剤  2~3滴

柑橘系炭酸飲料には、お花に必要な糖分と酸性成分が含まれているので、とても便利です。吸水スポンジに使うのであれば、私は、漂白剤は必要ないと思っています。

 

もし、炭酸飲料がなければ、水500ccに対してレモンジュース大さじ2と砂糖大さじ1/2を混ぜても作ることができます。

 

生徒さんから切り花を長持ちさせる方法などを聞かれたら、ぜひ、花には、糖分が必要だということをお伝えすることをおすすめします。

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